B-EN-Gタイ主催「B-EN-G (TH) DAY 2025」開催報告

B-EN-Gタイは、2025年10月17日、Hilton Bangkok Grande Asokeにて「B-EN-G (TH) DAY 2025」を開催しました。本イベントはタイの製造業の現状を踏まえた今後のB-EN-Gタイの取り組みをお客様に知っていただくためのイベントです。外部の有識者も講演者としてお招きし活発な議論も交わされました。
当日の基調講演、タイ法人代表セッション、そしてパネルディスカッションの模様をダイジェストで報告します。
講演セッション
登壇者:ビジネスエンジニアリング株式会社 代表取締役社長兼CEO 羽田 雅一
テーマ:「mcframeの今と未来 - mcframe - Built on Trust Ready for the Future」
講演内容:イベントテーマである「Empowering the Future with Technology」のもと、製造業のIT基盤を支える同社の現在の取り組みと未来のビジョンについて語りました。
現在注力している分野として、多様化する製造業のニーズに応える「mcframe」の製品展開を紹介。また、未来に向けた最重要テーマとして「AI活用」を挙げ、具体的な取り組みとして、社内QA対応の自動化による業務効率化や、新製品「AI Agent (GLASIOUS)」による多言語会計処理の自動化を紹介。AI技術によって言葉の壁や人的リソースの課題を解決し、サプライチェーン全体の変革と産業社会の発展に貢献していく姿勢を強調しました。
登壇者:Toyo Business Engineering (Thailand) Co., Ltd. General Manager 小川 雅敏
テーマ:「当社の役割『タイの製造業の未来を創る』 - B-EN-G Thailand in Action」
講演内容:20年以上にわたるタイ法人の歴史を振り返りながら、顧客の変革(Change)と成長(Growth)を支える同社の役割について講演しました。
2003年の進出以来、タイ国内で累積300社を超える導入実績を積み上げてきた歴史に触れつつ、同社が顧客に選ばれる理由として以下の「4つの強み」を提示しました。
1.豊富な経験:20年超の蓄積により、レガシーシステムからの脱却や新技術の融合を支援。
2.高いスキル:AIやIoTを実務に落とし込む技術力と、社内のみならず顧客への人材教育支援。
3.日本本社との連携:グローバルのトップエンジニアと連携し、タイ特有の課題を迅速に解決。
4. 徹底したローカル化:現地スタッフが使いやすいUIやタイ固有のテンプレートを提供し、現場で「使える」ツールを実現。
最後に、システム投資を「未来への成長」と「人の能力最大化」への投資であると定義し、単なるベンダーではなく、顧客と同じ目線で課題に向き合う「伴走者」として、タイの製造業の未来を共に創っていく(共創する)決意を表明しました。
演題:「テクノロジーが切り開く一歩先の未来 - Insights from Industry Leaders」
登壇者(写真左から):
[モデレーター] 宮田 直栄 氏(EN Innovation Co., Ltd. CEO)
津崎 直也 氏(NRI Consulting & Solutions (Thailand) Practice Head)
矢ヶ部 弾 氏(DENSO International Asia Project General Manager)
橋本 淳 氏(Fujitsu (Thailand) Vice President)
渡邉 祐一(Toyo Business Engineering (Thailand) Managing Director)
タイの製造業DXを牽引するリーダーたちが集結し、日本企業の現状、AI時代の課題、そして近未来の製造業の姿について熱い議論が交わされました。
■ 日本企業の課題:「完璧主義」からの脱却
議論の冒頭、津崎氏は中国デジタル勢のスピード感と24時間体制への脅威について触れ、日本企業にも変革のスピードが求められていると指摘しました 。これに対し橋本氏は、日本企業特有の「失敗してはいけない文化」が新規事業の阻害要因になっているとし、「時間をかけて慎重に進める事業」と「70点で十分としスピードを重視する事業」を分けて考えるアプローチを提言しました。また、矢ヶ部氏は、属人性を可能な限り廃し、数値で測れないデータを排除してプラットフォームを仕組み化する重要性を説きました。
■ 近未来の姿:データ駆動型オペレーションと無人工場
3〜5年先の未来について、矢ヶ部氏は「データとAIを駆使した無人工場」が究極の目標になると予測。熟練工の高齢化による現場の人材不足が迫る中、省人化は待ったなしの課題であると述べました 。 津崎氏もこれに同意し、今後のDXは既存ビジネスモデルの「破壊と創造」であり、多くの試行錯誤が必要であるとの見解を示しました 。
■ 結論:AI時代を生き抜く「三位一体」の協業
最後に、AI時代に向けて企業が取るべき行動について議論がなされました。渡邉は、世界のスピード感への危機感を表明し、「まずは一歩を踏み出すこと」が重要であると強調しました。矢ヶ部氏は、DXの成功には「人(現場のプロ)」、「組織(会社)」、「仕組み(ITベンダー)」の三位一体と、相互のリスペクトが不可欠であると総括。AIという転換期において、これら三者の協業こそがタイの製造業の未来を拓く鍵であるという結論でセッションは幕を閉じました 。
講演終了後にはネットワーキングを開催し、お客様同士の交流の場としてご活用いただきました。

ご来場のお客様からは、製品サービスに関するご要望、今後に寄せる期待の言葉を数多くいただきました。今後の製品開発やタイでのサービス活動に活かしてまいります。B-EN-G (TH) DAY 2025にご参加頂いた方には、心より感謝申し上げます。

お土産にB-EN-Gのロゴが入ったタンブラーが配られました。
